足関節捻挫とは?
足関節捻挫(足首捻挫)の多くは、足関節を内側に捻って生じます(内反捻挫)。 足関節外側の靭帯(前距腓靱帯)が損傷します。 外くるぶし(外果)の前や下に痛みがあり、腫れます。また、外くるぶしの前や下を押さえると、痛みます。
原因と病態
スポーツなどのほかに、歩行時でも段差などで生じることがあります。
捻挫とは、関節にかかる外力により非生理的運動が生じ、関節を支持している靭帯や関節包が損傷することです。足関節では、前距腓靱帯が損傷されることが最も多い病態です。
靭帯の損傷程度によって、捻挫の程度を3つに分けています。
靭帯が伸びる程度の損傷を1度捻挫、
靭帯の一部が切れるものを2度捻挫、
靭帯が完全に切れるものを3度捻挫と定義しています。
骨折を疑う場合は、X線(レントゲン)写真で骨折の有無を確認します。靱帯損傷が高度の場合には、ストレスをかけてX線写真を撮影します。
一般的な治療
1度捻挫と2度捻挫では、応急処置の基本と同様にRICE処置をおこないます。 3度捻挫では、RICE処置をおこない、さらに2~3週間の固定をすることがあります。また稀に、不安定性の強いものには、手術をおこなうこともあります。